創業大正九年 渡辺水産|金目鯛水揚げ日本一の伊豆下田港

伊豆の魚 大研究

伊豆で水揚げされる主な魚をご紹介します。
ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

金目鯛(キンメダイ)

金目鯛

下田を代表する魚で一年中水揚げされます。
旬は冬と夏の産卵期前。特に下田水揚げのものは脂ののりが素晴らしく刺身はもちろんのこと、くせのない身は煮つけや揚げ物、焼き物、蒸し物、鍋の具など色々な料理に使えます。
新鮮なものは目が金色に光り、体色がとても鮮やかな朱色をしているため美しく、祝いごと等の料理にも使われます。

日本一の金目鯛について

目鯛(メダイ)

目鯛(めだい)

水深80〜400メートルに生息する深海魚で、大きくなると1メートル程にもなります。グレーの魚体は細かいウロコとネトネトの粘液に覆われています。旬は秋から冬にかけてですが、下田では年間を通して水揚げされます。脂がのって身がしっかりしているメダイを刺身やカルパッチョ等、生で食すれば程よい歯ごたえと甘みがあってなかなか美味です。
脂のないものでも、クセの無い白身なのでフライやムニエル、照り焼き、蒸し物などで料理すれば柔らかな食感と後味を残さない上品な甘さを感じることができます。良くきれいな白身を持ちながら、価格も手頃なので重宝される魚です。

黒むつ(クロムツ)

黒むつ

脂ののりや、身の旨味は素晴らしく極めて美味な高級魚です。
「寒ムツ」といわれる寒い時期は特に脂がのって最上の味わいになります。大きいものでは20K近くにも成長することもあります。身は白身で柔らかく、クセもないため、刺身をはじめ塩焼きや煮つけにして良く、また洋食の食材としても使われ料理法を選びません。
もちろん骨や頭からは最上のダシがとれるため、それを利用した滋味あふれるアラ汁は芳醇な香りがたち食欲をそそります。

下田の地元料理

小ムツの焼き煮料理

うろこ、腹わたをとった小ムツを素焼きにした後で煮魚にします。身がしまり香ばしさも増し大変美味しい料理です。


赤魚(アコウダイ)

赤魚(アコウダイ)

赤魚のなの通り赤い色をした深海魚である。
深海に生息しているため、釣り上げた際に水圧の変化で目が飛び出すことから「メヌケ」と呼ばれることもある。
近年、漁獲量が減少しているため高級魚として認識されている。
下田で水揚げされる個体は大きいもので4Kにもなり、刺身、煮付にすると非常に美味。
料亭等では椀物として楽しむことができる。アラは潮汁にするとよいダシがでる。

赤いか(アカイカ)

赤いか

伊豆諸島などで水揚げされるやや細長いイカのことで高級イカとして知られてています。
赤いかはイカの王様と呼ばれるほど美味しいといわれています。
標準和名は「ケンサキイカ」と呼ばれています。旬の時期は5~6月でこの時期の赤いかは特に肉厚で身に甘みがあり、刺身や軽くボイルして召し上げると最高の味わいです。

赤ハタ(アカハタ)

赤ハタ(あかはた)

磯場の魚で伊豆では一年中水揚げがあります。大きいものでは30㎝近くになる高級魚です。
身は白身でくせがなくプリッとした食感が特徴です。刺身、煮魚、酒蒸しにするとおいしくいただけます。下田では「アカギ」と呼ばれている魚です。

青鯛(アオダイ)

青鯛(あおだい)

その名のとおり体の色が青っぽいことから「青鯛」と呼ばれ、水深100メートル以深の岩礁域に生息しています。漁獲量は少なく、一般的には馴染みがない魚ですが、非常に美味しいため水産業者関係では高級魚として位置づけられています。
旬は夏ごろで、脂の乗った青鯛の刺身は格別です。
頭や中骨からとれる出汁も美味なのであら汁や鍋として召し上がることもできます

真梶木(マカジキ)

真梶木(まかじき)

下田港では、1月頃から2月後半にかけて水揚げされます。
もともと伊豆地域ではカジキ漁が盛んで、たくさんの漁師がカジキを狙って船を沖に出していました。その名残は現在に残っており、「国際カジキ釣り大会」が下田で開催されています。
身はオレンジ色で締まっており、刺身、寿司だね、照り焼きなどに適しています。
下田のカジキは、近海のもので特に脂がのっていて刺身で美味しく召し上がることができます。
また、マカジキは、味がカジキ類の中で最高とされています。

ウメイロ

ウメイロ

伊豆諸島で水揚げされる魚で、白身の高級魚。値段や漁獲量の関係で多く流通することはありません。
体の色が成熟した梅の実に似ていることから「ウメイロ」という名前が付いたという説があります。
くせのない白身が特徴で、和洋すべての料理に幅広く使われています。
刺身にするとその味は真鯛を超えるともいわれています。

タカベ

たかべ

伊豆では夏の風物詩ともいえる魚のひとつで丸みのある優しい顔をしており、春から夏にかけて脂がのり旬を迎えます。英名を「イエローストライプ」といい、その名の通り魚体に黄色い一本線があるのが特徴です。
この魚を食するには、なんといっても塩焼きに限ります。ふり塩をしてジックリ焼いた身からは脂がしたたり落ち、香ばしい香りと共に食欲をそそります。大根おろしにレモンなどの柑橘類を添えていただきます。脂が強いのに不思議とさっぱりした旨味は格別!新鮮なものは、たたきやなめろうにしても美味しいです。

真鯵(マアジ)

真鯵(まあじ)

言わずと知れた日本の代表的な大衆魚のひとつです。
旬は夏場ですが、下田では近隣各港の定置網から4月〜6月にかけて水揚げされます。
クセのない淡白な白身は、「あじ」という名前が味の良さに由来するといわれるくらい美味しい魚です。
刺身やタタキ、塩焼き、煮つけ、天ぷら、フライなど色々な料理にして大変美味しい魚です。

下田の地元料理

ジンタ(小アジ)料理

下田では小アジのことを「ジンタ」と呼びます。サビキ釣りで堤防からよく釣れるため、子供が釣りを始めるときに一度は通る魚になります。
ジンタの水揚げは春から夏にかけてあり、そのまま唐揚げにしたり、酢で〆て姿寿司にすると非常に美味しく召し上がることができます。


武鯛(ブダイ)

武鯛(ぶだい)

雑食性のブダイは、夏の頃は岩場のカニなどを食べ、冬には岩に生えるハバノリなどを主食としています。
夏のブダイは独特の磯臭さがありますが、旬を迎える冬には臭みはなく身も引き締まり大変美味しくなります。
ブダイといったら煮つけが定番ですが、皮下の旨味を引き出す湯引きの刺身や空揚げなども美味しいです。オススメはちり鍋。ブダイの外見からは想像もつかない上品な白身は甘く、ほどけるように溶けるので是非試していただきたい逸品です。

下田の地元料理

ブダイの煮こごり

ブダイはゼラチン質が多い魚なので、煮付にした煮汁を冷やことで寒天のように固まります。
固まった煮こごりをあつあつのご飯の上にかけて食べると非常に美味しいです。


眼張(メバル)

眼張(めばる)

眼張とは目が大きいとの意味を持っており、その名の通り目が大きく視力が良い魚です。
夜行性で、夜につれることが多いのも特徴の一つです。
春から夏にかけて水揚げされ、とくに5月~6月頃から脂が乗り始めます。
刺身、煮付、唐揚げ、塩焼きにしても大変おいしい魚です。特に煮付は定番とされ旬のものは絶品です

伊佐木(イサキ)

伊佐木(いさぎ)

下田では年間を通して水揚げされ、一般にとても馴染み深い魚です。
刺身、焼きもの、煮つけにして大変美味しい万能選手です。
夏に旬を迎え、とくに梅雨の時期のものは「ツユイサギ」と呼ばれ料亭などの高級料理にもつかわれるほど美味しい魚です。
骨が硬い魚ですので、召し上がる際はご注意ください。

尾長(オナガ)

尾長(おなが)

正式には「ハマダイ」といいますが、尾びれが長いことから「尾長」と呼ばれています。
背部が鮮やかな桃色をしており、姿形が大変美しく、姿造り用としては最高の魚です。
旬は初夏から秋にかけて、刺身、塩焼き、煮もの、鍋もの、椀だねとして賞味されます。
色鮮やかな魚はまずいといわれますが、オナガは深海魚としては最も美味しいとされ、伊豆七島ではマダイの代わりにするほどの高級魚なのです。

平目(ヒラメ)

平目(ひらめ)

白身でくせのない高級魚です。
旬を迎える冬場は「寒ビラメ」と呼ばれ、特に味が良く、刺身をはじめ焼き物、揚げ物、蒸し物と何にしてもおいしい魚です。また俗にいう「ヒラメの縁側」とは、ヒレ下や尾ビレの付け根の肉のことで、脂肪分が多く歯ごたえもあり重宝されています。
小さい個体は「ソゲ」と呼ばれ、姿おろしで召し上がることも可能です

笠子(カサゴ)

笠子(かさご)

磯の魚として知られており、下田では一年中水揚げされます。旬は冬で身が締まり脂の乗りも良くなります。
新鮮なものを刺身にすると透明感のある美しい身質をしており、味もとっても上品です。カサゴの仲間は全般に頭が大きく、刺身にするには歩留まりが良くありません。しかし、その頭や骨からは旨いダシが出るため、煮つけや汁物、鍋物にして食するのが良いでしょう。
また、小ぶりのものなら、カリカリに揚げた骨ごと食べられる唐揚げなどもオススメです。

下田の地元料理

骨湯(こつゆ)

煮魚として食べた後の骨に熱湯をかけて出し汁を飲みます。野趣に富んだ味わいが楽しめます。


皮剥(カワハギ)

皮剥(カワハギ)

皆さんにもなじみの深いカワハギの旬は冬です。冬のカワハギは身がしまって、肝が最高の味わいになっています。もともと身が引き締まった魚ですので、フグのように薄造りにすることで大変おいしくいただくことができます。
その他にも、煮魚、ちり鍋、バター焼き、唐揚げ等でお召し上がることもできます。
肝(肝臓)が珍味として有名で、刺身を肝醤油で召し上がると絶品です

黒鯛(クロダイ)

黒鯛(くろだい)

タイの仲間であるクロダイは、マダイと同型で体色が黒い(メタルブラック)のが名前の由来です。「チヌ」とも呼ばれ磯釣りで人気がある魚です。
秋から初夏にかけてが旬で透明な白身魚の黒鯛は、刺身や洗い、塩焼き、煮つけ、ソテー、ポワレなどが定番です。少し変わった食べ方としては、酒蒸しにするとほんのり野趣のある香りに濃厚な甘みを楽しむことができるのでオススメです。
背ビレとエラぶたが鋭いので、料理するとき手を傷つけないように注意しましょう。

黄肌マグロ(キハダマグロ)

黄肌マグロ(キハダマグロ)

体長1メートル位までの幼魚は「キメジ」と呼ばれます。
春から初夏にかけて伊豆沖を回遊します。新鮮なものを刺身で食すると非常に美味で、サッパリとした味わいとネットリとした食感を楽しめます。
身は薄い赤色をしており、脂の含有量は他のマグロ類に比べてやや少なめですがカルパッチョやムニエル等、油との相性は抜群に良いです。

達磨虎魚(ダルマオコゼ)

達磨虎魚(だるまおこぜ)

ごくたま〜にこんな珍訪者が市場に紛れ込むことも。
その厳つい面構えとは裏腹に味のほうはかなりの美味らしいです。
市場の競り人も、「なんだこれっ?」って言ってました(笑)